【特集航空会社】フィンエアーVol.3

【運航形態】

フィンランド共和国の首都ヘルシンキは、東アジアとヨーロッパ主要都市間の最短ルート上から近い好位置にあるため、日本への飛行時間は約9時間30分と短く日本から一番近いヨーロッパです。ヨーロッパの都市で日本から直行便が無い都市へは、ヘルシンキ経由の方が同一国間で国内線に乗り継ぐよりも、時間のロスが少ない場合がかなりあります。ヨーロッパである程度の人口を抱える都市で、アジアに直行便がない、マンチェスター、ハンブルグ、ニース、フィレンツェなどは国内線に乗り継ぐよりもコンパクトで利便性の高いヘルシンキ・ヴァンター国際空港で乗り換えのほうが便利である。そのような需要を取り込み、また、旅客の移動時間を数時間短縮するという点を広くアピールしており、アジアとヨーロッパの、それぞれに存在する一定規模の都市間の移動需要を、ハブ空港のあるヘルシンキで一度束ねて運航するという戦略を取っており、東京、名古屋、大阪、福岡に就航しているため欧州各都市への乗り継ぎのために滞在する日本人旅行者も空港内に多くみかけられます。

2009年より始まったヘルシンキ・ヴァンター国際空港のリニューアルにより、さらにトランジット効率を主眼とした国際空港になり、旅客の利便性も向上した。国際線ラウンジもリニューアルされ、フィンエアー・ラウンジ(Finnair Lounge)や、ターミナル全体で無料Wi-Fi接続サービスも始まった。2009年12月にオープンしたフィンエアー・スパ&サウナ(Finnair Spa & Saunas)は、ビジネスクラス利用者や、フィンエアープラスプラチナおよびゴールド会員、ワンワールドエメラルド、サファイア会員は無料で利用できるが、その他の乗客も有料で利用可能である。

新しいヘルシンキ・ヴァンター国際空港の旅客ターミナルでは、ヨーロッパの主要空港と比較して乗り継ぎ時間が短くなり、国際線の出発ゲートも、ターミナル1がヨーロッパ各都市への出発便に集約され、ターミナル2が、シェンゲン協定非加盟国のアジア・アメリカ・イギリス・アイルランド、ロシア等の路線専用出発ゲートとなっています。

 

【特集航空会社】フィンエアーVol.2

【歴史】

フィンエアーの設立は1923年11月1日。「アエロ」の呼称でスタートした世界で5番目に歴史のある航空会社です。1924年に就航したヘルシンキとタリンを結ぶ初フライトは、162キロの郵便物を輸送するフライトでした。当時はJunkers(ユンカース)水上機によるフライトであり、冬期はスキー、夏期はフロートを装着しての運航でした。1930年代後半にはヘルシンキからヨーロッパ各国首都への運航を開始。その後1947年にキャビンアテンダントが初めて搭乗するフライトが運航されました。

90年以上におよぶ歴史の中で、航空会社としては世界で初めてとなる禁煙席設置(1972)、同じく世界初の「環境マネージメントシステム規格」ISO14001(ケータリング部門、2001)取得など、環境問題にも積極的に取り組む一方、他社に先駆けてのコンピュータナビゲーションシステム導入、さらに北極上空ルートによる世界初の日本-ヨーロッパ間ノンストップ便就航など、航空業界のパイオニアとして常に時代をリードするエアラインです。安全性に関しても評価は高く、ドイツの航空専門誌「アエロ」の調査において「最も安全なエアラインのひとつ」に選出、ニューズウィーク誌の調査でも上位にランクされています。また、各国の旅行雑誌による投票でも、ヨーロッパ系航空会社中第1位に選ばれるなど、常にトップクラスに位置づけられています。

フィンエアーの歩み

1923年:11月1日設立

1972年:全てのフライトに禁煙席設置

1983年:4月、成田便就航。日本とヨーロッパを結ぶ世界初のノンストップ便

1991年:北極上空ルートよりシベリア上空ルートに変更

1995年:関空-ヘルシンキ直行便就航

1999年:航空アライアンスoneworldに加盟

2005年:関空増便、成田と併せて夏期はデイリー運航

2006年:名古屋-ヘルシンキ直行便就航

2007年:関空線週7便、名古屋線週4便に増便(夏期)

2008年:創立85周年、日本就航25周年

2009年:夏期、成田線チャーターを実施 エアバスA330を名古屋・関空線に投入

2010年:成田線を週7便に増便、通年デイリー運航を開始。名古屋線を週6便に増便

2011年:名古屋線を週7便に増便、東名阪からの完全デイリー運航を実現

2012年:夏期スケジュールにて、東名阪からの完全デイリー運航を実施

成田-ヘルシンキ線を増便、日本-ヘルシンキを合計週24便で運航

2013年:創立90周年、日本就航30年

2014年:4月1日よりJAL、BAとの共同事業を開始

2016年:5月より福岡便を週3便にて就航予定

【特集航空会社】フィンエアーVol.1

【概要】

社名:フィンエアー(フィンランド航空)
国籍:フィンランド
拠点空港:ヘルシンキ・ヴァンター空港
設立:1923年11月
日本就航:1983年4月(成田~ヘルシンキ)
ネットワーク:世界70都市以上
アライアンス:ワンワールド

フィンランドを代表するエアラインで、日本から最も近いヨーロッパのゲートウェイ、ヘルシンキヴァンター空港が拠点です。株式の約半数をフィンランド政府が持つ準国営航空会社で、設立は1923年と古く、当時はアエロという社名で水上機により運航を開始しました。第二次大戦で一時運航停止になりましたが、終戦後は政府の支援を基に運航を再開し、1968年にフィンエアという名称になりました。
日本への乗り入れ開始は1983年で、フィンランドという北欧のロケーションを活かして、初めて欧州と日本を北回りでノンストップ直行する、成田⇔ヘルシンキ間を就航しました。このルートは欧州と日本を結ぶ最短路線となり、ビジネスマンを中心に利便性の良い航空会社として評判になりました。
1995年には関西に就航、2006年には中部にも就航しました。日本からコンパクトて乗り継ぎに適した、ヘルシンキ経由で欧州各地に接続できるスケジュールにより、フィンランドだけでなくヨーロッパ全方面の旅客からの利用があります。近年はワンワールドメンバーの一員となり、日本路線は日本航空との共同事業を行っています。