欧州エアラインの今!

ヨーロッパの航空業界地図はこの20年で一変しました!20世紀のヨーロッパの航空会社といえば、イギリスのブリティッシュエアウェイズ、フランスのエールフランス、ドイツのルフトハンザドイツ航空、オランダのKLMオランダ航空、イタリアのアリタリア航空、スイスのスイス航空、オーストリアのオーストリア航空など名門のフラッグキャリアが頂点にありました。しかし今のヨーロッパで最大の輸送実績を誇るのはそうしたレガシーキャリアではありません。国際航空運送協会によるとヨーロッパの1位はLCCのライアンエアです。2位がルフトハンザドイツ航空で、3位がLCCのイージージェットと格安航空がヨーロッパの覇者となっています。そうした危機のなか、ヨーロッパの名門キャリアは吸収と合併による巨大化を図ってきました。エールフランスはKLMオランダ航空を資本傘下におさめ、ルフトハンザドイツ航空はスイスインターナショナルエアラインズとオーストリア航空を傘下に引き入れました。ブリティッシュエアウェイズはスペインのイベリア航空と経営統合、イタリアのアリタリア航空はエティハド航空の傘下に入りました。現在の欧州レガシーキャリアはブリティッシュエアウェイズ、エールフランス、ルフトハンザドイツ航空の3強に集約されています。これからもレガシーキャリアvsLCCのヨーロッパ航空業界から目が離せません!

巨大な中国の航空会社!

中国はいまやアメリカに次ぐ航空大国です!なかでも巨大なのが、中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空です。中国国際航空は北京、中国東方航空は上海、中国南方航空は広州をそれぞれハブ空港として成長してきました。中国の航空会社が急成長した背景には中国経済の成長と、国土の広さがあります。100万人都市が散らばっている中国では、国際線が伸びなくても、国内線の拡大によって世界レベルの規模まで巨大化しました。国際航空運送協会の国内線輸送実績をみると、3位に中国南方航空、6位に中国東方航空、8位に中国国際航空と3社が世界のトップ10にランクインしています。大手3社以外にも30社以上の航空会社がひしめく中国の航空会社から目が離せません!

 

韓国の大手レガシーキャリア躍進の理由!

韓国には大韓航空とアシアナ航空という大手レガシーキャリアが存在します。どちらも大手財閥の一員で一時は、日系キャリアを圧倒して世界的な人気を集めました。韓国は国土が狭く国内線の需要がそこまで見込めないので、国際線を伸ばす選択肢しかありませんでした。まず最初に狙われたマーケットが日本です。両航空会社とも日本の地方都市に路線網を築きました。当時の日本は国際線は成田空港、国内線は羽田空港だったので、羽田から成田までバスや電車で移動する必要がありました。これに対して大韓航空とアシアナ航空は日本の地方都市とソウルの仁川空港を結び、そこから乗り継ぎ、以遠の都市へ簡単に行ける環境を整えました。地方都市のお客様には本当に利便性の良い航空会社です!

21世紀に日本の航空会社が増えた理由!

20世紀末まで、日本の航空会社は日本航空(JAL)と全日空(ANA)、日本エアシステム(JAS。後にJALと合併)の3社体制が長く続いていました。しかし1998年スカイマークやエア・ドゥが運行を開始した頃から次々と新しい航空会社が登場します。2000年にはフェアリンク(現アイベックスエアラインズ)、2002年にスカイネットアジア(現ソラシドエア)、2006年にはスターフライヤーが運行を開始します。ほかに地域航空会社としてフジドリームエアラインズが2009年に運航を開始しました。2012年以降は格安航空会社(LCC)が登場します。2012年にピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパン、エアアジア・ジャパン(現バニラエア)、2014年には春秋航空日本が運行を開始ました。このような新規参入が続いた背景には、政府がオープンスカイ政策に転じ、規制緩和をした影響があります。お客様の立場からすると、たくさんの航空会社が競い合って、サービス、料金面が改善されるのは嬉しい限りです!

機内娯楽設備に力を入れる理由!

機内食とともに機内サービスで重視されるのが、機内娯楽設備です。長距離路線では10時間以上も座りっぱなしになるので、航空会社は昔からお客様を飽きさせないために、娯楽を提供してきました。1930年代には生バンド奏者を乗せて、生の演奏を聞かせたりもしていました。近年レガシーキャリアはパーソナル機内エンターテイメントを設置するのが、普通になっています。お客様はそのおかげで、映画や音楽を楽しめるようになり、その選択も膨大で退屈せずに過ごせます。当然その設備が進化すればするほど、設備の値段は高くなり、いまでは1機当たりの設備費は約5億円ほどにもなります!その割合は機体価格の2%にあたると言われています。ここまでレガシーキャリアが娯楽設備強化に力を入れるのは、格安航空会社に対抗するためです。退屈しない空の旅を提供するのに、各社努力をしています!

定時運行が得意な日系エアライン!

日本航空(JAL)や全日空(ANA)は定時運行を得意としています。両社とも世界でもトップクラスの定時運航率を誇っており、なかでもJALは2015年のアメリカのフライトスタッツ社の調査で定時運航率世界1位にランキングされました!日系エアラインの定時運航率の高い理由としては、多分に日本社会の仕組みや国民性に理由があります。鉄道でも海外では信じられないレベルのダイヤの正確さを誇っていますが、空でもその能力を発揮しています。定時運航率の高さは大きなセールスポイントになります。時間に厳しいセールスマンは日系エアラインを好む傾向にあります。もちろん世界で一番時間に正確なエアラインは現場の人間能力の高さに支えられています!

旅客機の塗装が派手になっている理由とは?

近年の空港の滑走路の風景はとてもカラフルです。オレンジやピンク、赤、イエローなど派手な塗装をまとった機体が増えているからです。とりわけ格安航空の機体はカラフルで、ピーチアビエーションはピンクと紫、アジア最大のLCCであるエアアジア勢は赤を基調としています。機体塗装がカラフルになったのは、航空会社が機体塗装を宣伝媒体のひとつと考えるようになったからです。派手な塗装によって、旅行客の関心をひこうという作戦です。昔は旅客機の塗装というと、白地を基調にして、格調高くまとめるのが常識でした。旅客機がお金持ちの乗り物であったため、高級イメージを演出していたのです。しかし今は、旅客機が大衆の乗り物になっているため、格調の高さより親しみやすさ、強い印象を残すことを狙いとしています。是非レガシーキャリアとLCCの塗装の違いを比べてみて下さい!

あなどるなかれ!預け荷物の重量オーバー!

かつて、レガシーキャリアは手荷物重量わずかなオーバーは大目に見てくれていました。ところが、格安航空会社が人気を獲得し、原油高がつづくと状況は変わってきました。そもそも手荷物量が増えれば、機体はより多くの燃料を消費します。とくに原油が高い現在は燃油費が航空会社の経営を圧迫するまでになっているので、かつてのような鷹揚な態度を取れなくなってきたのです。航空会社や路線によって、金額は異なりますが日本航空の場合、ハワイ線ですと10キロ以内の超過で1万円、10キロ以上の超過だと6万円の超過代金がかかります!!荷物のパッキングが完了したら、必ず体重計で重さを計って超過代金がかからないようにしましょう!

オーバーブッキングはなんで起こるの!

オーバーブッキング(過剰予約)が発生する原因は利益を最大にしたい航空会社の考えから起こります。予約にはキャンセルがつきもので、直前に何らかの都合でキャンセルする場合もありますし、単純にチェックインに間に合わず、乗り遅れるということもあります。その場合に備え、航空会社はあらかじめキャンセル席が出る事を予測して、定員数よりやや多めに予約を受け付けているからです。オーバーブッキング大国アメリカでは1,000人に10人の割合、日本の航空会社でも1,000人に2人の割合でオーバーブッキングとなっています。航空会社はあぶれたお客様に振替便を手配するか、エコノミークラスのお客様の場合、ビジネスクラスへのアップグレードを申し出たりします。もしくはすでに搭乗の決まったお客様にあとの便でも構わない方を探したりもします。そんなあぶれるお客にならない一番の方法は早く空港に行き、チェックインをすることです!