日系エアラインのエコノミーシートは広くなる?

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世界的なエコノミークラスのシートが年々狭くなる流れと逆行しているのが、日系の航空会社です。日本航空、全日空はエコノミークラスの座席幅を広げようとしています。例えば日本航空が2013年から導入したスカイワイダーは従来のエコノミー席より前席との距離を最大10センチ長くしています。座席のシートの背もたれを薄くすることにより実現しました。エコノミー席を他社と差別化して、お客様の支持を得ています。世界の流れとは別のニーズを創造することができる日系エアライン!さすがです!!

エコノミーのシートの幅が狭くなる?

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エコノミークラスのスペースが小さくなるプラス、座席自体にも変化が起きています。席の幅が狭くなってきているのです。ボーイング777が導入された頃はエコノミーの座席配列は3-3-3が常識でした。しかし2000年代から欧米の航空会社を中心に3-4-3の配置に変わりはじめました。当初は短・中距離のみでしたが、現在は長距離路線でも横10列配置があたり前になっています。9列配置だと1席当たりの座席幅が47センチだったのが、10列配置だと43センチと約4センチ狭まっています。エコノミーでの収益率を上げるためには座席の数を増やすことが一番だからです!私は広い席に戻って欲しいです!

エコノミー席がどんどん減っていく?

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多くの旅客機のなかで、座席数がもっとも多いのは、もちろんエコノミークラスです。ただ、最近エコノミークラスの座席は減少傾向にあります。機体に占めるスペースが狭められているからです。その背景にはエコノミークラスでは利益を出すことが難しく、逆にビジネスクラスは利益率が高いからです。そのため、航空会社はビジネスクラスの空間を増やしエコノミークラスのスペースを狭くしているのです。たとえば全日空の4クラス制のボーイング777にはファーストクラス8席、ビジネスクラス77席、プレミアムエコノミー24席、エコノミークラス138席のタイプがあります。エコノミーは座席数では全体の6割近くを占めていますが、その空間は全体の3分の1程度で、ビジネスクラスの空間より狭いのです。これからも収益性の高いクラスのスペースを広げ、エコノミークラスを縮小していく可能性は高そうです!

満席でも利益がほぼ出ない?

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国際線に乗ると、エコノミークラスはほぼ満席というケースが多いです。それだけ乗客が乗っていれば航空会社も利益が出ているかと思いきや、満席でも利益はあまり出ません。その理由は航空会社がエコノミー席の値下げ合戦をくり広げてきたからです。1969年ボーイング747「ジャンボ」が就航した当初は4割の搭乗率で利益がでていました。なぜなら、その当時は正規料金(東京ーロンドン往復約40万円以上)で販売ができていたからです!ところが現在同じ区間が5万円前後で販売されるようになり当然利益も出なくなりました。かといって格安のチケットを出さなければ、乗客は減ってしまうので、航空会社にとって今やエコノミークラスは満席にしてちょっと利益がでるという存在なのです。利用者にとっては料金が安いのは嬉しい事ですが、あまりの値下げ合戦の末に、路線が維持できずに無くなってしまうのは困ってしまいます。航空会社にとっては、永遠の課題ではないでしょうか!

座席クラス!

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旅客機の座席クラスは現在4つに分かれます。ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスです。しかしかつてはひとつのクラスしかありませんでした。今でいうファーストクラスです。かつては空の旅は高価であり、お金持ちしか乗らなかったので、機内は高級な単一クラスで良かったのですが、旅客機の大型化によって、富裕層だけでは席が余るようになり、その余った席を安く提供することを考えはじめました。それが「ツーリストクラス」の名を経て、エコノミークラスとなります。つづいてエコノミークラスからビジネスクラスが誕生します。同じエコノミーでも正価に近い価格で乗るビジネスマンと安価な価格で乗る団体客に差をつける為です。こうして、ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの3クラスが誕生して、さらにエコノミークラスからは、プチリッチなプレミアムエコノミークラスが生まれ4つのクラスを扱うことになりました。路線によってどのクラスを充実させるかは現在、航空会社にとってとても重要な戦略のひとつです!

エアバスA320!!

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ボーイング737と並ぶ世界的なベストセラー機がエアバスA320です。ふたつは良く似た機体で、ともに150席前後の収容能力を持ち短距離向きです。737と同様にレガシーキャリア、格安航空会社の双方から支持されています。特に日本を含むアジアのLCCはA320を導入しています。日本のピーチ・アビエーションやマレーシアを拠点とするアジア最大のLCCエアアジアもA320を導入しています。ライバル737に対するA320の強みは胴体幅です。737より20センチほど広いので、居住性を重視するアジアのマーケットには特にマッチする機体です!

ボーイング737!!

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ボーイング737は世界的なベストセラー機として知られ、現在世界の空には8,000機以上の737が飛んでいます。737は150席前後を想定した、双発エンジンのナローボディ機で、客室内の通路は1本、豪華な装備も、飛び抜けた特徴もありません。そんな機体がベストセラーになった大きな理由は、150席前後という収容能力が市場にマッチしたからです。旅客機は大型機というイメージがありますが、実際に発着回数がもっとも多いのは、短距離を結ぶ150席前後の機体なのです。このサイズのおかげで高い搭乗率も確保することが出来ます。レガシーキャリアの場合ハブ空港から、近隣都市を結ぶのにちょうど良く、格安航空会社にとっては単純往復を頻繁に繰り返し、短距離を飛ぶのでとても使い勝手が良い機体だったのです。無個性な旅客機が、輝く個性を持った!そんな飛行機がボーイング737です!

エアバスA350!!

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エアバスA350XWBは多くの航空会社が期待を寄せる中大型機です。XWBはエクストラワイドボディの略で太い胴体を備えています。そもそもA350XWBはエアバス社が787の成功に刺激されて構想した機体なので、787の良い部分である新素材、軽量化はもちろんの事、787よりもやや大型なので、中型機だけでは無く、大型機としても利用できます。エクストラワイドの名前の通り、787よりも幅の広い胴体のおかげで、機内の居住性は787以上と考えられ、乗客にとっても魅力的です。現在すでに運用が始まっているカタール航空、フィンエアーをはじめ、日本航空、全日空と2017年以降次々にその姿を見る事ができるでしょう!

ボーイング787!!

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ボーイング787は全日空がローンチカスタマーとなったことでも話題となった新型の中型機です。787は最新テクノロジーが凝縮された機体で、今までアルミ合金が使われていた旅客機の外板には炭素繊維複合材が利用され、大幅な軽量化に成功しその軽量化の恩恵により燃費が20%も向上しました。787は長い航続距離で大型機しかノンストップで飛べなかった都市を直行できるのも大きな魅力です。これまで大型機が就航するのは、大都市かハブ空港がある都市に限られていました。これは確実に300席以上を満席にできる都市同士を結ばないと、大型機の搭乗率が維持できないという経営判断で、そのために航空会社は中堅都市への大型機の乗り入れを躊躇していました。しかし787なら250席程度を満席にできることが見込めれば、長距離路線に投入することができます。遠く離れた就航都市を増やすことに貢献できる機材なのです。じっさいに日本航空が787を使ってボストンへの路線を新設しました。今後もこの787を使った新しい都市への就航が期待されます!

エアバスA340!!

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エアバスA340は4つのエンジンを搭載した大型機で、世界で多くの航空会社が運行しています。1990年代前半、A340が登場するまでは、大型機と言えばボーイング747(ジャンボ)が傑出していましたが、そんなジャンボの牙城を崩した大型機がA340です。座席数は300席台ですが、航続距離が1万3700キロメートル以上でジャンボ機より勝っており、ジャンボ機より燃費にすぐれていた為、欧米の航空会社のなかから、A340に切り替える機運が生まれました。A340は燃費の良い大型機のはしりで、これ以降世界の航空会社はより燃費のよい大型機を求めるようになりました。この次に現れる燃費の良い大型機が日系航空会社に人気のボーイング777(トリプルセブン)です。